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準同型定理のお気持ち(PDF)

 群論において準同型定理という定理が成り立つことをみた。 準同型写像や剰余類、正規部分群がうまく定義できていて、これらから準同型定理が導かれる。 しかし、これらの定義は先を見越したかのような唐突な定義に見えてしまう。 このPDFでは、これらの定義をより直感的に得るため、写像の分解という集合論の定理(集合と関係.定理4)を群論に適用するという目的を掲げて、それぞれの定義を導出するようにしている。 このような定義にしなければならないということまでは解説していないが、これによって準同型写像や剰余類、正規部分群の定義に関するモヤモヤが少しでも晴れればと思う。
 前提知識は集合論(少なくとも写像の分解(集合と関係.定理4)まで)と少しの群論(群と部分群の定義)を知っていれば読めるだろう。 準同型定理を知っているとさらに面白く感じられるかもしれません。